【城下かれい】とは、大分県日出町にあった日出城址(暘谷城址)の南側、別府湾の城下海岸の海水と真水が混じる汽水域に広がる海に生息するマコガレイのことです。 肉厚で、頭が小さく、尾ヒレが広く角張っていないといった形態上の特徴を有し、他で漁獲されるマコガレイとは姿形が異なる。その美味は古来より知られており、江戸時代には武士しか食べることができず、将軍への献上品とされて珍重されていた希少な魚。
大正期の政治家でもあり美食家でもあった木下兼次郎氏が昭和12年に著した「美味求真シリーズ」では、「この魚の特徴は、肉質やわらかく色が純白で、少しの生くささも無いことである。これを刺身にすれば光沢があって青水晶のごとく、香味優逸にして確かに魚介の首位に推すべきである。」と賞賛し、日本の名物料理8選に挙げられるほど。
城下かれいの「甘さ」を楽しむならやはり「刺身」。透き通るように美しく、艶のある身を噛むほど味わい深く上品な甘みが広がります。
城の下の海底に湧いてくる真水に海藻類やプランクトンの発生が多く、これに魚が多く集まることにより、餌が豊富となり、2〜3月にかけては海藻類を4〜5月は藻エビを餌にしているため、4月〜5月が最旬といわれる。にしおかでは、7月までの限定で会席をご用意させていただいています。
※仕入れ具合により、内容が変わることもございます。お好みなど事前に、お気軽にお知らせください。